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創造性の抽出し

先日、つくばに行った際、「るーらるはうす」という古い農家を改装したレストランでランチを取った。
NEC_0042.jpg

長屋門の奥にどっしりとした構えの母屋が在り、その内部は和洋折衷で設えられている。
黒光りのする太い梁や柱、白い漆喰の壁はオリジナルのままに、
床にはカーペットを敷き詰め、
天井には白いクロスを張り、
シャンデリアが吊り下げられ、
間仕切りを取り払われた広いホールには、アンティーク調のテーブルと椅子がゆったりと点在している。

室内は不思議な調和に満たされ、床のきしむ音は大正時代にタイムスリップしたかのような懐かしさを感じさせる。
供される料理はフレンチと和食を組み合せた懐石風。
皿から眼を上げ、窓越しに、薄ら日の差す前庭を望むと、穏やかな落ち着きとともに、「これが日本なのだ」という思いを感じた。

和洋折衷というが、「和」という文字の中には、成分の異なるものをうまく配合して全く新しいものを作り出す、という意味が含まれている。
つまり、「和」というのは、正にクロスカップリングなのだ。

古来、日本にはシルクロードの終着点として、広くユーラシアの文物・文化が伝わって来た。
日本人は、それらをそのまま利用するのではなく、自分達に合うようにアレンジし、異なるものを組み合せて新しいものを産み出し、さらに洗練されたものとして活用して来た。
それが「和」風文化と言われる所以である。

よそから持ち込んだものを工夫しただけだとオリジナリティーが無い、と思い込み、日本人は余り自らの文化を外国に積極的に発信して来なかった。
しかし、ひらがなやカタカナは、漢字という輸入文字を利用・工夫したものではあるが、独創的な発明だ。
我々が気が付かないだけで、こうした独創的な創造物が沢山あるはずである。
ジャポニスムやクール・ジャパンのように、外国人の眼から観た方が、日本人のオリジナリティーが良く分かるようだ。

独創性とは全くの無から有を産むことではない。
取り入れたものを変容させ、今までに無い付加価値を付けてアウトプット出来ることが独創性だと思う。
表層意識のレベルで考えても独創性のあるアイデアは出て来ない。
取り入れたエッセンスを一旦、無意識のレベルに落とし込み、変容を待つ時間が必要になる。
無意識は創造性の抽出しである。

現代はグローバルな情報化社会で、人々がかつてない程の影響関係の中で生きている。
従って、他者から取り入れたものを活かして新しいものを産み出して行く「和」の心が強みを発揮する時代だと思う。
課題は、取り入れるべきものの取捨選択と、自分の無意識の中で熟成・変容させる時間の確保であろう。
それが、イノベーションという言葉の因数分解に当たると思われる。
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テーマ : モノの見方、考え方。
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

迷林亭主

Author:迷林亭主
迷林亭主ことカウンセリングルーム・メイウッド室長 服部治夫。
三鷹市の住宅地に佇む隠れ家的なヒーリグ・スペース。
古民家を改装したくつろぎの空間で、アートセラピーや催眠療法などを活用し、カウンセリングやヒーリング、創造性開発の援助に取り組んでいます。

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